DNAの中には、病気から体を守るDNAや、認知症を抑え込むDNAが存在するという。
今までの研究では
- 遺伝子は設計図であり、全DNAの2%しかない。
- その他98%はゴミと考えられてきた。
- 数年前までジャンクDNAと研究者から呼ばれていた。
中国科学院 教授 タン・クンさんによると
- 人の顔の再現はDNAの2%の部分「遺伝子」の解析では不可能だった。
- 残りの98%が性格、才能、姿形を決めている。
アルバート・アインシュタイン医科大学 教授 ニール・バージライさんによると
- 一部の人たちは、病気から体を守る防御的なDNAを持っていることが分かった。
- 例えば、喫煙は肺の病気(COPD)による死亡率を3倍に引き上げるが、そのDNAは上記病気のリスクを80%下げることが分かった。
- アルツハイマー病、アレルギー、癌から体を守るDNAが存在する。
特殊な能力を持つ、海の民バジャウ族
- 潜水能力に長けている。
- 脾臓(酸素(赤血球)を運ぶ貯蔵庫)が1.5倍大きい。
- 10分間潜水可能。
- 70mまで潜水可能。
子供は親から半分ずつ遺伝子をもらう訳ではない
アイスランド大学教授カーリ・ステファンソン (DNA研究の世界的権威) によると
- 国民の半数以上のDNAを集めた。
- 両親から半分ずつのDNAをもらうわけではなく、受精の際、70個新たにDNAの突然変異が起こる。
- 父親と母親には無いDNAが生じる。
- 人類の最近の進化のほとんどはDNAの98%に生じた突然変異によってもたらされている。
ヒーローDNA
オックスフォード大学スティーブン・フレンド によると
- 病気にならない特別なDNAを探している。
病気の原因となる遺伝子の変異を探していたが、病気にならない人が病気にならない理由を研究すべき。
糖尿病にならないDNAを持つ人がいる。
- 糖を溜め込む働きをする物質を、ほとんど作らない遺伝子を持つ。
- いち早く糖を体の外に排出する。
- 上記のDNAを応用し、SGLT2阻害薬が生まれた。
- 糖を溜め込まない薬として、糖尿病患者の救世主となっている。
- 心筋梗塞等の合併症から開放される。
遺伝病の原因を持っているにも関わらず、以下の難病を発症していない人が13人いることを突き止めた。 98%の中に難病の発症を防ぐDNAを持つ可能性が高い。
- 嚢胞性線維症
- スミス・レムリ・オピッツ症候群
- 家族性自律神経失調症
- 単純性皮膚水疱症
- ファイファー症候群
- 自己免疫性多腺性内分泌不全症
- 屈曲肢異形成症
- 骨発生不全症
HIVに感染してもエイズを発症しない人がいる。