林修先生の話が割と興味深かった為メモ
高学歴ニートに1時間授業
スネをかじること
- 一回きりの自分の人生をどう使うかは、基本的に自由。
- 他人に迷惑をかけていなければ「ニートはだめだ」という考えは無い。
- 特に高学歴の人には、親のスネはかじれるならかじれと言っている。
- 銀行を5ヶ月で辞めて借金を抱えたり、好きなことをしていた空白の3年間があった。
- 親のスネをかじることについて
- 自分と自分の両親が納得しているのであれば、スネをかじることには問題無い。
- 1人子供がいるが、どれだけ自分のスネをかじるか楽しみ。寧ろかじれよと思う。
- 人の親になって分かる事がある。親は「人は平等だ」というが、自分の子どもが有利になるように努力する。
- 若い頃ヤンチャしていた友人がいたが、ある時親父に呼ばれ、へそくりの場所を教えられた。
- それを盗っていいと解釈し、数万盗ると後日また元通りになっておりそれを繰り返した。この話が好き。
- 他人に迷惑を掛けられると困るから、迷惑を掛けるのであれば世の中に送り出した俺にかけてほしい。
- 親がいいなら、スネをかじればいい。
社会的サービスの享受
- 自分の人生の貴重な時間を他人の為に使いたくないから、働いていない(授業を受けている生徒の発言)。
- フリーライダー(義務である社会的費用を負担せず、公共のサービスを受ける人)問題がある。
- 好きなことだけをやっていると提供されない公共サービスが出てくる。社会的なサービスは穴が空きまくる。
- ゴミ1つ処理するのにも、誰が大きな処理施設(一基200億円)を造るのか?
- 890~920万ないと社会のお荷物になると言われている。
- 世帯総収入が890~920万を超えないと税金で払った分より多く社会的サービスを受ける (President Online)。
- 社会的サービスを受けているにも関わらず文句を言うなら出ていけばいい。もしくは自分の力で変えればいい。
- 文句があるのに居座り続けるのは一番嫌い。
浪人の考え方
- 浪人制度について
- 浪人精度は反対。
- 浪人2年していい大学行けるのは当たり前。
- 誰しもスタートは同じで出る問題の傾向も分かっている。
- 大学・短大への受験状況が現役655978人、入学者682675人(2018年度)で口も大きいのに2年も浪人してまで入るのはどうかと思う。
- 納期を自分都合で伸ばした人とは取引出来ない。
- 社会では問題を多く解く。
- テレビ局であれば視聴率をどう上げるか、予備校だったら受講生をどう増やすか。
- 社会に要求されるのは解決と創造する能力。
- zozotownの前澤さんは高卒、アパレルは不況と言われるのに、採寸せずスーツを買えるシステムを創造した。
好きな仕事は見つかるのか
- 好きな仕事じゃないと働きたくない(早稲田卒の31歳)。
- 2タイプに分けられる。
- ジョブズ型
- 私は本当に好きな物事しか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事にも恋人にも。
- 林先生
- 出来るか出来ないか、多くの他者が認めてくれるできる、というのを大事にしている。
- やりたい、やりたくない、好き、嫌いは偶然だと思っている
- ジョブズ型
- 2011年東大の文章、アイヌの長老のやりたいこととは?
- 素手で熊を仕留めたい。
- 熊はアイヌでは神の使いだった。ある時期から鉄砲で仕留めるようになってしまった。
- 人間の願望は環境や情報とか外部の要因に出会ったから。
- 100年前に同じことを思ったか?xxxしたいというのは「偶然」だと思う。
- やりたいというのは本当に絶対やりたいことなのか?
- 情報が内部化されて自分の思いにすり替わってないのか?
- 「できる」は偶然ではない、必然。
- 仕事がやりたくてできるが一番いいのは否定しないが、分け方については考えても良いと思う。
- やりたくないけど出来ることが平気でできる(林先生が)。
- 先生という職業はやりたくなくて、すぐに銀行入って投資とかもやって投資会社やってやりたいことをやっていた。
- 3年で借金の関係でチャレンジを辞めた。できることをやろうと思った。
- 「失敗の実験」をやっていた。
- 羽振りの良い連中が六本木でこんなに儲かっている、「情報」で踊っていた。
- 出来ることをやろうと思い塾講師になり、30年間うまくいかなかったことや悩んだことは一度もない。
- ニートは悪くないが、見切りをつけるべきだとは思う。
- 2タイプに分けられる。
- 塾講師は楽しくない、「やってください」というのをやっているだけ。
- 人の話を聞く人間じゃないので、人も聞くと思っていない。
- 企画を考えてやろうという裏に労力と苦労があり、場がある。
- これはゲームであり、参加する以上は絶対に勝ちたい。
- 人がどこに感覚を覚えるかは、シンプルである。
- やりたいことをやっていることにヨシと思う人もいれば、やりたいことが出来た結果にヨシと思う人もいる。
- なにかを競争して勝つことにヨシと思う(林先生が)。
- 資本主義にいる限り、競争は基本原理。
- やりたいことは本を書くこと。
- 出版社から自己啓発の本を書いてくれと言われたが、読んだこともないし書いたこともない。
- 外部からみたら自己啓発の本を書ける人に見えているんだと思った。トータルその出版社で100万部売れた。
- フリーの編集者が声を掛けてきたが、大手に正社員となることが決まった。
- 娘婿が安定した地位となってよかったと、奥さんの両親が喜んだ。それだけで書いてよかったと思った。
- 書きたい本を書いたが、本当に売れないのが苦かった。この屈辱を味わうのであれば書きたくない本の方がマシ。
- プロだから1回失敗したら終わり、もうやらない。
その他教育方法について
- 伊藤美誠(卓球選手)の母親の教育法
- 4歳〜12歳は生物学的に大きく成長する時期。
- 適切な指導をマンツーマンで行えばいい結果が出る確率は高い。
- 伊藤美誠選手は、心臓に毛が生えているくらいメンタルが強い。
- 4歳から指導され、朝から晩まで猛特訓 (毎日7時間超え)
- これから接する相手に対して厳しさを感じないように育てられた。
- 厳しくも、母親は子供への声掛けに対しては気をつけていた。
- 小学生の時、先生から宿題を半分しかやってこないと母親は伝えられたが、「宿題出したの凄いね!後4枚残ってる、出来たらすごいね」とポジティブに伝えた。
- 他人からネガティブに言われても、ポジティブに変換して伝えていた。
- 先生が話したことを一番近くの親が「カスタマイズ」して伝えるよう、意識するのが親の仕事である。
やりたいことが今の偶発的な環境に影響されただけのものである、という考え方がとても印象に残っている。それを頭の片隅に置いて若い内に色々と試行錯誤して試してみると、自分が求める気持ちや感情が練磨されていくのでは、と思った。